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巨大地震が火山噴火誘発

今回のような海溝型の巨大地震が発生すると、
火山の噴火を誘発することがあるといわれます。
地盤にかかっている力が変化した結果、マグマの動きを活発化させるのであります。
したがって、数ヶ月から数年以内に活火山が噴火する問題が懸念されています。

例えば、
江戸時代に発生した巨大地震の後で、富士山が大噴火を起した例があります。
1703年の元禄関東地震(M8.2)の35日後に富士山が鳴動を始めました。
その4年後の1707年宝永地震(M8.6)が発生し、その49日後に富士山は大噴火を起こし、
江戸の街に火山灰を降らせた。二つの巨大地震が富士山のマグマだまりに影響を与えて
噴火が始まったと考えられています。

東日本には岩手山、安達太良山、蔵王山、吾妻山、磐梯山などの活火山があり、
今回の巨大地震が噴火を誘発する可能性が懸念されています。

火山の噴火は、地震や地殻変動の観測から事前に予知することが可能であります。
しかし、今回の地震によって一部の観測機器が破壊され、また地震直後から停電
している地域では、観測情報が伝達されないという異常事態が続いています。
地下の観測データが得られなければ噴火の直前予知が不可能となるため、
早急に観測機器を復旧させなければなりません。

今回の地震は、東日本に甚大な被害を与えたが、地球科学者が
最も心配している地震の第一は、西日本の太平洋沿岸で起きる巨大地震であります。

ここでの予想震源域は、南海トラフ沿いに三つの区間に分かれています。
これらは東海地震・東南海地震・南海地震にそれぞれ対応しており、
首都圏から九州までの広域に被害を与えると予測されています。
南海トラフ沿いの巨大地震の発生は、90~150年置きという
周期性があることが判明しています。

このような約100年置きに起きる巨大地震の中で、
3回に1回は、いう歴史がある。超弩級の地震が発生した
この例としては、1707年の宝永地震と、1361年の正平地震が知られている。の番にあたります。

実は次回、南海トラフ沿いで起きる巨大地震は、この3回に1回の番にあたります。
すなわち、東海・東南海・南海の三つが同時発生する「連動型地震」という最悪の
シナリオである。たとえば1707年宝永地震の規模はM8.6だったが、将来起きる
連動型地震はM8.7と予測されています。



前回は東南海地震(1944年)と南海地震(1946年)が2年差で発生。
また、前々回の1854年には、32時間の時間差で活動した。
3回前の1707年では、三つの場所が数十秒のうちに活動したと推測されています。
三つの地震は比較的短い間に活動するが、時間差がある場合には、
名古屋沖の東南海地震四国沖の南海地震という順番で起きる規則性があります。


こうした巨大地震の起きる時期を年月日まで正確に予測することは
今の技術では不可能だ。しかし、過去の経験則やシミュレーションの結果から、
地震学者たちは2030年代に起きると予測しています。


三連動地震は、太平洋ベルト地帯の経済活動を、確実に直撃すると予想されます。
内閣府中央防災会議によれば、連動型地震の被害想定は、犠牲者2万5000人
全壊棟数55万棟、経済的被害81兆円とされています。
阪神・淡路大震災では約6400人と10兆円の損失でした。


さらに、今回の地震が首都直下型地震を誘発する可能性に関しては、
誘発しないと断定することは非常に難しいのです。
というのは、3月12日に長野県北部で起きた地震(M6.7)のように、
散発的にではあるが内陸の直下型地震を誘発している事実は存在する。
北米プレートにある首都圏も例外ではないのである。


今回の地震によって、事実上、
東日本では直下型地震が起きる確率が高まった!と考えたほうがよいでしょう。
予測には、地盤にどれくらいのひずみが蓄積されたを詳しく観測する必要があります。

たとえば、
今回の地震後からひずみが増加した場所を特定することも、
重要な観測項目となる。大きな被害を受けた地域の地震観測態勢を
一刻も早く復旧することが、今後の予測にとっても急務となります。


今回の地震は1000年に一度というものであり、予測が全く不可能でした。
日本列島の周辺には四つのプレートがひしめいていおり、
世界的に見ても「巨大地震の巣」と言っても過言ではありません。
この中では、南海トラフ沿いの連動地震は、
おおよその時期まで予測しているほとんど唯一の地震であります。






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