当店舗は中部商業高校近くにある居酒屋です。開業して13年になるので、宜野湾市民で当店を知らない人はいないと言われる位認知されているお店です。
店名通り、沖縄国際大学生と琉球大学生の部活を始めとする50名以上の大型の会合を一手に引き受けて来ました。さらに100～150名クラスの大宴会も盛んに行なわれて来ました。
最近になっては時代の流れや、従業員の確保の難しさもありこの度、当店を手放す事になりました。
当店舗の概要は、店舗専用面積が160坪あります。1階部分が厨房と客席で80坪で１３０席、2階部分は80坪で150席、総客席は280席位、駐台車場は専用で約４０台、家賃は60万円ですが、60÷160＝3.750 坪当たり3.750円で駐車場40台付いての価格です。
20～30年前位は、大衆型の大形店舗型が主流でしたが、現在は、30坪以下の個店が主流となりました。当店舗の規模は業種形態は違いますが、専用面積でいうとJAおきなわ総合結婚式場「ジュビラン」に次ぐ広さです。居酒屋に限定すると、宜野湾市では多分収容客席なら1番の広さです。
このような大規模のお店は、上手く活かせれば大きく稼げるし、活かせなければ閉店への道を辿るだけです。
居酒屋は地域密着型の業態で、商圏は700～800ｍ、徒歩で7～8分位と言われますが、沖縄では、商圏で500～600ｍ、徒歩で5～6分と短くなります。駐車場があればその制限は全く受けません。
この近くには宜野湾記念病院、沖縄病院、志真志小学校、中部商業高校、嘉数中学校等、居酒屋の集客のターゲットになるところもあり、商圏は何十倍にも広がり営業のしがいがあります。
当店舗の1階部分の客席は、8～10人用の円卓席が6席分、12～14人用席が2席分、25～30人用席が2席分あり総席数は130席位です。これだけでも30坪位のお店の3～4店分です。
現オーナー様は、ここ数年従業員確保が出来なかった事もあり営業らしき事はできませんでした。
実際、調理人や従業員の人数が確保出来なければ、当然のなすべき“おもてなし”も出来ません。
当店の引継ぎ者は、お店の全面改装をして来ると思います。 お金を掛けるほど綺麗になる事はなるのですが、
1階の現平面配置は、上手く出来ているので、造作には手を掛けず、壁、天井等をクロスの張替えで、テーブルや堀こたつ席の床などは研磨塗装程度で済ませる事が出来たら予算を抑えられます。
それでも面積がそれだけ大きいので予算も結構上がって来るでしょう。
又、1階は、来客密度が高くお客さんの評価を受けるところで、云わばお店のメインステージになるところです。
それに、厨房もあります。厨房は、飲食店にとってお金の代償となる商品：食べ物を調理する作業場です。
調理場は調理人が作業し易いような動線の計画等、計画段階から調理専門の意見をとりいれるようにします。
購入して10年も経っている冷凍冷蔵庫等は、稼動はしていても冷えが弱く電気料も結構掛かっているものです。
調理人達のモチベーションを高めるためにも、改装費や設備交換等を惜しんではならない部分です。
又、2階部分は利用頻度が落ちお荷物になっています。 2階からも収入を産み出す構想が必要です。
当店で会合を終えた後の動向を観察して見ると、半数の方は、代行を呼んで直接帰宅します。
残りの半数の方が2次会でスナック等に流れて行きます。そこではホステス以上にカラオケが人気となります。
人は不思議なもので、上手な人もそれ程でない人も歌が好きで、本能的には歌いたいものです。
お酒が入ると羞恥心が薄れ本能が出てきます。誰かが歌い始めると、もう歌わずには居られません。
2・3・4曲も歌う頃からは、誰もがすっかり思い出のスターになり切っています。他人が歌っている時は、
一生懸命この次自分の歌う曲を探しています。かくして時間と共に夜は更けて行きます。
1曲100円の筈ですが、清算する時カラオケ代は2.000円になります。と言われると必ず否定します。
自分はそんなに歌ってないと主張します。本人はとても1人で20曲も歌った気はしませんが、
店の方はそう言って来る客を心得ていて、チェックされていますから、ぐうの音もでません。
その代わり、歌うのに忙しくお酒の方はあまり飲んでいません。お酒の割り勘代も含めると
1人当り3.000円位にもなりますが、カラオケでストレスを発散しているので満足して帰ります。
例えばですが、もしかすると、店輔の2階をカラオケ室に改装する事が、当店を活かす最良手段になるかも知れません。
カラオケ室は団体用席になるので会合席にも出来ますし、一次会を終えた方々の受け皿にもなれます。
そこでは別料金で売り上げが増す事にもなります。1階より予約が増えるかも知れません。
又、大家さんと相談して外階段を造れば、昼間もカラオケ店を営業でき、夜のカラオケ店もそのまま出来ます。
改装費は掛かりますが、家賃は現在のままなのでそれをペイしても有り余る利益が出ると思います。
当店舗は一個人で営業展開するには、少し事業規模が大き過ぎる感がします。 弊社が考えるには、
本業が順調に推移していて、他業種への進出を模索している会社にどうかと考えます。
その中でも建設業社、特に建築会社が継承した場合に面白い展開になるような気がします。
これだけの規模を事業する場合、金融機関からの融資がなければ先ず出来ません。
融資を申請する際、幾らの設備資金と運転資金が掛かり、それを返済する事業計画を提出します。
それを関連会社で見積もらせ工事費を水増しし自社で受注すれば、利益もコントロール出来ます。
当店は開業後も、経費節減や税金対策にも出来ますし、個店との差別化した営業も出来ます。
そして、宜野湾市でこれだけの団体用客席を確保できる店は、他には先ずないのでそれをアピール・認知させて行くだけで、他店舗が真似したくても出来ない他店との差別化になるのです。
早晩、団体客席が電話予約だけで埋まる事がイメージ出来れば、半分は成功したのも同じです。
今や飲食店や居酒屋を水商売視する人は少なくなりました。大会社でも進出を模索する事業です。
成功している飲食店は、ブランド化し、チェーン店やフランチャイズ店と全国規模で展開しています。
実際、これだけの大き過ぎる店舗は、ハンディにもなれば、チャンスにもなります。
ハンディと捉える方は、絶対にやってはいけません。断言します。まず、100％失敗します！
成功するかもしれないと考える人も、止めた方が良いと思いますし。やっても結局、失敗します！
当店を引き継いで成功・繫盛店にできる方は、とても限られた豊かな発想と勇気を兼備えた人でしょう。
一般的にハンディとも思われる この滅多にない大きな規模のお店を、チャンスと捉えられるか？です。
事業に楽はありません。必ず厳しい競争の洗礼を受けますが、それは成功へ道の登竜門なのです。
当物件は飲食店としては、事業規模が大きいので公庫や銀行の金融融資になると思います。従って、
お店の譲渡契約を締結しても、ローン特約を適用して 融資が実行された場合に支払えば良いのです。
以上、長々のコメントになりました。稼ぎたい方お待ちしています。
先ずは、弊社まで連絡頂けましたら幸いで御座います。
企画担当：金城
