飲食店を開業したものの何らかの事情でお店を続けて行く事ができなくなる場合があります。
その際、お店に投じた資金を少しでも回収できればと、店舗の造作設備の売却を考えます。
しかし、「売却したい!」と思っても、大抵の方はその経験がないので、いったい幾らで売れるのか全く検討も付きません。こちらのオーナー様もそうでした。造作設備の売却の相談依頼を受けた際、先ず弊社が感じた事は「勿体ない!」でした。
飲食店が成功するか否かの半分は立地によるとも言われるほど立地は最重要視されます。
当店はその成功条件を十分生かしている典型的なお店です。そのお店を売却したいとおっしゃるので「こんないい所は滅多に無いですよ!もったいないですよ」と考え直す様、助言しました。しかし健康問題が絡むとなると、しかたありません。
当店舗は画像でもおわかりの通り、飲食店の造作設備にしては充実しているとは言えません。一般の方が居抜き店舗の購入を考える時、価格が適正か否かを判断する基準は、設備の充実度を基準にしています。
飲食店の成功は立地が最重要視される、と頭ではわかっていても内覧した途端、立地の事は頭の隅に行き、どうしても設備の充実度に焦点が移って来ます。
もちろん設備も大事ではありますが、リサイクル店に行くと100万円もあれば一応の厨房機器は殆ど揃える事が出来ます。定価100万円する4ドアの業務用冷凍冷蔵庫もリサイクル店に行くと10~15万円位になります。50万円の製氷機で10万円位、台下冷蔵庫も10万円位、食器洗浄機で15~20万円位です。業務用コンロやフライヤー等はガス会社が提供してくれるはずです。
しかし、良い条件の立地だけは、なかなか見つける事はできないものです。居抜き店舗の譲渡価格は設備の価格だけではなく、その立地に価格が付いてくると考えたほうがいいでしょう。
飲食店はズバリ!幾ら儲けを出せるかが課題です。その店の実質価値とも言えるのです。当店舗は厨房機器等にそれ程資金を掛けていませんが8年間も黒字経営が出来ているのです。それが出来るのは立地等の集客条件が備わっていて、それを活かし切っている証でもあるのです。
当店の概要は、面積店舗17坪で家賃は6万円です。
60,000÷17=3,529≒3,500で、坪当り3,500円は格安の類です。
礼金と敷金は無く、保証金は12万円となっています。
当店舗の売却価格は、250万円となっていますが、その価格はオーナー様から直にお話を伺い、弊社なりの独自の調査した結果、十分妥当と判断した価格です。
まずは内覧して、オーナー様からお店の実態を詳しく聞く事です。
通常、開業する際は購入金、賃貸借契約金、造作改修費、機器購入費等、結構お金が掛かります。その際、資金を潤沢に用意している方は非常に稀で、殆どの方が公庫や銀行等の金融機関から融資を受けて開業しています。金融機関から融資を受けるのはそう簡単ではありません。上手く活かすためにはその対策が必要です。一緒に考えて行きます。お気軽にご相談下さい。