居抜き店舗活用で成功する

飲食店の成功は 店舗の新しい、古いとは関係ありません。店舗か新しいか、居抜き店舗かで成功できるかどうかという直接関係はありません。
新築の店舗は数も少なく又、家賃・保証金も高いので、
個人の小さな飲食店がテナント出店するケースは余りありません。

前のお店の内装などを撤去してある店舗で出店するのが普通です。
新店舗も含めて、カラの状態の店舗をカラ店舗とも呼びます。
カラ店舗で開店するのが多く、居抜き店舗での開店は少数派です。
カラ店舗だから成功できて居抜きだと失敗するなどはありません。

居抜き店舗を活用して成功を収めている事例は幾らでもあります。
フレンチ料理店やイタリアン料理店の有名レストラン、日本料理店、割烹など、繁盛店でも、元は居抜きだったというケースは結構あります。

そういう繁盛店では、内外装には、かなり手を入れていますから、傍目には居抜き店舗からの開店か見分けはつきません。
居抜き店舗がお手頃価格の飲食店だった場合店にはそれほどお金を掛けていません。

居抜き店舗でも内装して何年も使用していますから、汚れも相当ついて傷んでもいるはずです。それならその汚れや傷んでいる部分を直したりすればいいだけの事です。

あまりお金をかけずに居抜き店舗の欠点を見事にカバーして見せる事ができます。
店舗の内装というのは、ちょっとした工夫でイメージはガラリと変わるものです。

居抜き店舗をどんな店舗に変身させるかは活用する人の考え方です。
居抜きだからどうこうというのは、素人的な考え方なのです。

重要なのは、新店舗でも居抜きでも客にどんな価値を提供できるかということです。

新装店舗で成功できないお店など、周りにもいっぱいあります。
居抜き店舗でも繁盛店になっているお店は幾らでもあるのです。

では、新店舗・カラ店舗でのオープンが多い理由とは一体何でしょうか?

新店舗・カラ店舗での開店と 居抜き中古店舗での開店の数を比べれば
居抜き店舗よりカラ店舗で開店する方が圧倒的に多いのは 昔も今も変わりません。

何故、新店舗・カラ店舗で開店したがるのだろうか。
何故、居抜き店舗は敬遠されるのだろうか。

まず、カラ店舗で開店したいという最大の理由だが、
自分の思いどおりのお店をつくりたいということです。

その為には、カラ店舗でなければ都合か悪いという考え方です。
長年、飲食店をオープンするのか夢だったという人や、脱サラして飲食店経営に新たな人生を切り開こうと思っている人にとって、たとえ小さくても店舗は大事な自分だけの城でなります。

中古店舗・居抜き店舗では、同僚との見栄もあり格好がつきません。
一国一城の主になるのだから居抜き店舗ではなく新店舗で始めたいのです。
しかし、新店舗と言っても自分の思いどおりのお店など造れることはまずありません。

会社時代には色んなお店に行ったりして理想のお店を描いていたとしても、
実際に店舗の取得、内外装の工事見積もりと具体的に進んで行くと、
厳しい現実と直面します。予算内で出来ることと、出来ないことが、はっきり分かって来ます。

商店街やビジネス街のいい立地にある物件は 取得費が高く手が届かないから、
立地条件が余り良くない物件で決めることがよくあります。

居抜き物件だったら店の取得費を始め資金が少なくてもいい立地で借りられるのに、
カラ店舗にこだわるあまり、お店の不利な立地で開店するのです。
これでは、自から成功・繁盛店の道から遠ざかっているようなものです。

居抜き店舗を嫌がるのは、自分の好きなお店造りが出来ないということの他に
居抜き店舗は失敗した店というイメージを持っていることか大きいかも知れません。

経営は順調だったが体を壊したり家庭の事情で店を手放すという場合もありますが、
居抜き店舗の大半は、経営が行き詰まって撤退した店舗といっていいでしょう。

前の居抜きの経営者が失敗したから 次の経営者も失敗するとは全く限りません。
居抜き店舗の立地条件が非常に悪いと云った明らかな理由があるのなら話は分かります。

立地がいいのに失敗することは、それ以外に何か失敗要因があったことになります。
居抜き店舗でも他の経営者か経営していれば失敗しなかったかも知れないのです。
一方、居抜き店舗で開店すると前のお店の評判が影響するのではないかと言う事を、
気にする方もいるでしょう。居抜き店舗を考える場合にはこれは大事なことです。

前の店・居抜き店舗が殺人・暴力事件等の警察沙汰でも起こしていたとか言うなら、避けたほうか賢明です。しかし、居抜き店舗でもそんなケースは非常に稀な話で、普通はシンプルにその店のオーナーさんの経営力やタイミングの話です。

お客様はその居抜き店舗の過去かどうだったなどと言う事に拘らなくなっています。
前のお店の評判を引きずったというのは、居抜き店舗が少なかった昔の話で、
これだけ沢山の飲食店かある時代です。新装店・居抜き店舗にも関心がありません。

よほどのことかない限り、場所は同じでも全く新しいお店が開店したという
ことをアピールできれば、居抜き店舗でも別に問題はありません。

だから、居抜き店舗での成功事例がどんどん増えているのであります。
2・3号店を開店使用とする方は始めから居抜き店舗を探しているくらいです。

新店舗で開店したからといって、成功する保証になるわけではありません。
居抜き店舗でも、立地条件を含めてその店舗をうまく活かすことが出来れば繁盛できます。


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