あなたはこれまでに、「居抜き店舗」での出店を考えたことがありますか?
ここ数年間の間に、居抜き店舗を活用しての開業・開店される方がとても増えています。
弊社は沖縄県内の居抜き店舗売買を専門に扱ってきて今年で9年目になりますが、初期の1年目の頃と比べると、売却依頼数や問い合わせ件数の数は雲泥の差があります。
ではなぜ、今居抜き店舗が注目されているのか。
「中古」のマイナスイメージを払拭できるほどのメリットがあるのか。
今回のブログでは、この疑問を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
居抜き店舗のメリットは「超低投資」
利益を求める商売には、どのようなジャンルのものにも共通する原理原則というものがあります。
それは、「少ない元手でたくさん稼ぐ」ということです。
元手を抑えれば抑える程、実際にお客様へ販売する価格との間に差が生まれ、その差がお店の利益に回るということになります。(ここでは細かい利益率に関することは割愛させて頂きます。)
ところが、です。
いざ実際に飲食店を開店しようとすると、この商売の大原則をいつの間にか忘れてしまう人が少なくありません。自分の城である店舗造りにおいて、理想や希望を優先するあまりに不必要な投資を平気でしてしまい、開店後になって運転資金にダメージが・・・というケースが本当によくあるのです。
大きな資本金がある法人様や潤沢な出資者がバックに付いてくれている場合は別ですが、通常、個人が出店するような小さな規模のお店を開店される方の中に、
「いや~うちは資金があり余っていて、使い道に困っているくらいなんですよ!」
なんて本気で仰る方はほとんどいないはずです。
飲食店営業には利益率(粗利益、原価率、営業利益など)を求めるベースがあるように、店舗を開店する際にも、
・最初にどれだけの投資をして、
・営業でどれだけ回収できる見込みなのか
という概算をしなくてはなりません。
そしてその概算の肝となる部分は、店舗を営業し始める時点ではなく、店舗物件を探し始めるかなり早期の段階から考えていかなくては、後々の計算が大きく狂ってくることになります。
仮に、初期投資予算を立てているとしても、やはりできることなら掛かるコストは少ないに越したことはありません。
つまり、
いかに初期投資額を減らせるか=開業後の運転資金の猶予に繋がる
という認識をもって真剣に考えるべきが「店探し」の時点であり、その切り札ともいえる技が、「居抜き店舗の活用」なのです。
では、どのように初期投資額を減らすことができるのでしょうか。
次回後編は、店造りで最初に掛けるべきコストと削減すべきコストの違いから、居抜き店舗のもたらすメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
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